プロフィール
AILE d'ANGE
AILE d'ANGE
AILE d'ANGEとは?

フランス語で『天使の羽』という意味です。
《エルダンジュ》と読みます。

活動内容

1・保護活動:捨てられた犬や猫たちの命を繋いでいます。
2・里親探し:保護された犬や猫たちの新しい家族を探しています。
3・啓発活動:捨てられない為に、望まれない命が増えないための活動
4・トレーニング:保護した犬はトレーニングしてマナーを身につけてから新しい飼い主さんのもとへ、そしてより良い関係を築けるようにお手伝いしています。(一部有料)
5・アニマルセラピー(計画中)
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2015年04月22日

咬みつきワンコ

某動物管理所から某愛護団体さんへ委託譲渡された仔の咬み癖の矯正依頼がありました。
2年ほど前バベシアに罹患している仔を治療して生後5ヶ月で現在の飼い主さんが譲渡してもらったMIX犬。
現在2歳の男の仔が半年前から咬むようになったとのことでした。
状況を確認する為に鹿児島県鹿屋市へ…
我が家から136kmありました。
家庭犬で半年ぐらい前からだからと高をくくってましたが…
いやぁ~
初対面で一瞬怯みました!
半年ぐらい前じゃなくて野犬として数年経過してるんじゃないのかと思うほどの威嚇でした。
一瞬怯んでしまったのでその仔が優位な立場になったと思われるとダメなので一気に強気でゴリ押ししましたが…
なかなか相手も怯みませんね~。
近づかせる許容範囲は5mまで。
それ以上近づくと襲い掛かる勢いで威嚇します。
こちらが近づく分には威嚇しつつも口角を上げずに後ずさりするんですが、
下がりつつ距離を取ると口角を上げて完全に犬歯をみせます。
現在はお母さんだけがかろうじて触れる状態になってました。
おばあちゃんは左腕を咬まれて神経まで達したため痺れが残ってるそうです。
その時の恐怖心がトラウマになってて『近寄りたくもない』とおっしゃってました。
まぁ僕もお仕事じゃなければ近づきたくないですけどね…
お母さんは学生時代に専門学校でトレーニングについて学ばれた経験があり、
動物病院でも看護師さんとして働いていた経歴がありました。
当面の対処方法のアドバイスをしましたが理解していただいて実行してくださるそうです。
今回のアドバイスで1ヶ月頑張ってもらいます。
もしその間に不明なことや改善が見られないときは連絡をいただくことになってます。
ただ譲渡した側の某団体さんの代表は
『バベシアでしたが完治してます』
と飼い主さんに伝えたそうです。
これって間違いです!
バベシア症は周期的な疾病です。
初期の感染から回復しても、バベシア原虫を体内から完全に駆除することは大変難しく、
多くの場合は症状の無い(無症候性)キャリアーとなります。
この状態は数ヶ月から数年(またはもっと長く)続きますが、
環境ストレスや免疫抑制剤(ステロイド)の投与、他の感染症の罹患などにより再発する危険性があります。
今の状態が続くと環境ストレスからバベシア症を再発する可能性も考えられます。
譲渡して2年が経過して半年前からの咬み癖…
これだけ聞いてると現在の飼い主さんが悪いと思ってしまいます。
が!
譲渡されたときから家族以外の人や他の犬・横を通り過ぎる自転車やバイクに襲いかかろうとする兆候があったそうです。
お散歩時の引っ張りもかなり強いです。
それでもお母さんがトレーニングの知識があったからここまで我慢してできたんです。
何の知識もない人に譲渡してたら即遺棄されてるか返却されてると思います。
片道136km約3時間要して伺い現地で2時間弱のレクチャーをしてまた片道136km約3時間要して帰ってきました。
往復272km約6時間です。
これって20km1,000円の交通費で13,600円です。
これにレクチャー費を10,000円としても合計23,600円かかります。
しかし、スチールゲージ等必要な物を揃えていただかないといけないのでそれ以上に出費します。
今回はお母さんが頑張って矯正に取り組んでくれてお兄ちゃんや娘さんも協力してくれるそうなので
交通費の半額以下でさせていただきました。
お母さんが根負けして諦めてしまうと確実に譲渡対象外で殺処分になってしまいます。
殺処分を免れるには譲渡してもらった某愛護団体さんへの返却しかありません。
それも伝えてありますし、お母さんも理解してくれてるようです。
昨日の今日でまだ時間経過がほとんどないですが現時点での電話もメールもいただいていません。
今はお母さんの頑張りに賭けるしかありません。
あっ!
僕に依頼してきた某愛護団体さんの代表からは
『どうなりましたか?』との確認も何もありませんけどね~





T@ku

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Posted by AILE d'ANGE at 18:28│Comments(0)問題行動矯正
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